7月30日、EPO九州も協力している、ユースかんくま企画の学習会が開催されました。
3回シリーズで「水俣に生きる若者」を取り上げるこちらの企画。
第1夜は、愛林館の村田佐代子さんをゲストに迎えて行われました。
2回目である今回は、水俣市役所の若手職員 池崎翔子さんに
「私がいま、水俣にいる理由」と題し、お話していただきました。
水俣出身ではない池崎さんが、水俣に惹かれ、水俣に住むようになったきっかけ、これから描く夢とは?
日時:7月30日(月)19:00~20:50(18: 30開場)
場所:くまもと県民交流館 パレア 会議室2
(〒860-8554 熊本市中央区手取本町8番9号テトリアくまもとビル 9階)
参加費:無料
主催:ユースかんくま
協力:環境ネットワークくまもと、九州環境パートナーシップオフィスEPO九州
講師 池崎 翔子さん
(水俣市役所環境モデル都市推進課)
4人兄弟の2番目として生まれ、おばあちゃん子として育った池崎さん。
幼いころから自然に親しむ生活を送り、将来の夢は、「静かなところに
家を建てて、のんびり暮らすこと」、そして好きな言葉は「自立」。
すでに小学生のころから、現在の暮らしの基本的な考えは固まっていたのかも
しれません。
森や自然が大好きだった池崎さんが、高校生の頃に描いた夢は、
「森の先生になりたい。」
環境のこと、森のことを人に伝えたいと思い、九州大学農学部、そして
同大学院で森林について、学びます。
そんな充実した学生生活の中、将来を決めるきっかけとなる、2つの大きな出会いがありました。
1つは国際協力→水俣との出会い
アマゾンの砂漠化に対し、乾燥地に強い植物から紙を作っていた水俣の和紙職人金刺さんと出会い、
アマゾンへ行くことに!
明るい人々との出会いに刺激を受けて帰国した後、今度は水俣でアマゾンからの研修生受け入れに携わります。
水俣に足しげく通ううち、見えてきたのは、水俣の地域の環境とくらしの繋がり。
生産者の方やものづくりをする方を身近に感じながら、「目に見える関係性」に魅力を感じ、強く惹かれていきます。
一方、大学の中で脳性まひを抱える友人と出会います。
脳性まひを抱えながら、施設の中に入らずに、自立した普通の暮らしをするために活動している友人。
サポート等関わりを持っていく中で、見えてきたことは・・・
地域で暮らすこと。
遠くの誰かを思うよりも、近くの困っている誰かを助けること。
学生時代にこの 2つに出会ったことが、ぐんぐんと現在の居場所へ導いていきます。
学生時代が終わりに近づき、将来について考え始めたころ。
合同説明会に行っても違和感を感じていた池崎さんは、水俣市役所の方との出会います。
水俣の環境に配慮したまちづくり、市民とのつながりなど、実際の業務を目の当たりにして、
水俣で暮らし働くことを、現実的に考え始め、現在にいたります。
今は、地域の方々の助けをかりて見つけた古民家で、五右衛門風呂を沸かしたり、昔ながらの
暮らしを楽しみながら、休みの日には地域のNPOに関わりつつ、近くのおじいちゃんおばあちゃんの
畑仕事を手伝うという、充実した日々を送られています。
お話の後には、参加者みなさんの自己紹介と今回ここに参加した理由について、
語っていただきました。
水俣に惹かれる理由、個人的な水俣への思いなど、参加者の方々の顔が
見えてくるにつれ、だんだんと打ち解けていきます。
ざっくばらんに話をする中で、
・ 熊本市ではなく、なぜ水俣?
(→熊本市は(池崎さんにとっては)大きすぎるそう。水俣は声が届く距離にあるのが魅力。) ・ 水俣市の取組みについて
・市民とは?会議とは?
・地域に入っていくことで、しがらみはどうなの?
など様々な質問や、意見が次々にでてきました。
池崎さんが感じられたように、市民と行政の距離がとても近く見える水俣市ですが、
これからさらに市民一人一人の意見に耳を傾けるために、会議の在り方も含め、必要なこととは?
これは水俣市だけでなく、参加者全員が課題を感じ、関心を抱いていたように感じます。
この場だけでは終わらない話に、今後もこのゆるやかなつながりがひろがる可能性を感じました。
池崎さんの思いの強さ、そして、穏やかにその信念を貫きながら、水俣での仕事と暮らしを
楽しまれている姿に、水俣の方々にとても愛されている理由が少し分かった気がします。
将来、母となり、命をつむぐこと。家族を築き、水俣で暮らしていくこと。
そして、子どもたちや地域のおじいちゃんおばあちゃんが集い、知恵を伝承する場づくりをしていきたい
という夢を語ってくださった池崎さん。
さらに深く根っこを広げていこうとされている姿、とても素敵でした。
3回シリーズも残すところ、あと1回。今後どんな展開になるのか、今から楽しみです!








