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EPO九州では、人と地域を育くむ持続可能な開発のための教育として、ESD拠点支援事業*を行っています(本年度は、北九州、水俣、日南の3か所で実施)。
今回はその中から、日南市の子育て支援センター「ことこと」を通じて、宮崎の飫肥杉を用い高校生が子ども用おもちゃを提案する「高校生木育デザインプロジェクト」を支えている「高校生木育デザインプロジェクト連絡協議会」のメンバー、みやざきアートセンターの緒方由紀子さんにお話をうかがいました。
* ESD拠点支援事業とは、ESDや環境教育に取組む学習センターや社会教育施設などの地域拠点におけるESDの取組強化やネットワーク形成を推進することを目的としている事業です。
ESD(Education for Susutainaobl Developmante)とは、持続可能な開発のため地域の人材を育てる教育をさします。

Q:みやざきアートセンターでは、主にどんな業務を担われていますか?
教育普及課に属し、展覧会の関連イベントを企画運営したり、キッズルームの管理、木育事業を担っています。
Q:ESD拠点支援事業に参加されたいきさつを教えてください。
みやざきアートセンターでは、子どもたちへの教育の一環として木育事業もやっており、私が担当しています。それで、高校生木育デザインプロジェクトが立ち上がったのをきっかけにお手伝いすることになりました。
Q:宮崎では「高校生木育デザインプロジェクト」という取組をされていますが、高校生を対象にされたのはなぜでしょうか?
宮崎県は杉の生産高が日本一です。しかしながら、地域の循環資源である木材について、またそれを扱う林業について知る機会がありません。まずは地域の財産を知ってもらい、また、その素材を「デザイン」の力で世の中に出していく、ということを学ぶことで、将来を担う高校生にとって、
貴重な経験になるのでは、と思っています。
Q: この取組を「高校生木育デザインプロジェクト連絡協議会」で高校生たちをサポートされていますが、この協議会ができた経緯を教えていただけますか?
協議会ができた経緯は、高校生がスムーズな活動が出来るようにするためです。
Q: この協議会には、どのような方が参加されているのですか?
宮崎は林業が盛んな県です。このため木育には以前から関心があり、宮崎県と、宮崎県森林林業協会、みやざき木づかい県民会議の3者が協力し、「木育サポーター」を育成したり、「木育デザイン協議会」を作って勉強会をし『木育かわら版』の発行をしたりしています。このようなベースがあり、協議会には、県の担当部局や森林林業協会に加盟の地場産業の方々、木育サポーターとなられた一般市民ボランティアなど幅広い方が参加されています。その中で、高校生のスケジュールに合わせられる方にご出席いただいています。
Q: 「高校生木育デザインプロジェクト連絡協議会」では、緒方さんは主にどんなことをされているのでしょうか。
役割としては、スケジュール調整、連絡網作成、協議会の企画・場の設定など、主に学校側との調整がです。
Q:高校生の活動を見て、人材育成の面でどのような力が培われていると思いますか?
生徒たちは、普段は一人で制作していることが多いようです。この活動では、個人ではなくチームで意見を出し合うことから始まりますので、まず意見をまとめる、まとめたものをカタチにしていく、という一連の作業を通して、〝人と協力する〟というコミュニケーション能力を高めているように感じます。また、プレゼンテーションを通し、他のチームの良い点を見ることでお互いの学び合いになっているように感じます。
Q:今後、彼らにどのように育っていってほしいと思われていますか?
自分が育った場所の事を知り、誇りに思い、帰る場所があることを感じ、どんな職業についても自分が欠かせない存在であることを信じて頑張ってほしいです。
Q:ESD拠点支援事業を通して、何か発見されたり変化を感じられることはあるでしょうか。
学校側として高校生が地域や社会と触れ合う機会が少ない、地域や企業にとっては高校生と接する機会が少ないという問題を、ESD拠点支援事業を通して、お互いの悩みを解決できるきっかけになっていると感じます。
Q:今後、このような高校生(若者)の学びの場作りについて、アートセンターとしてやっていきたいとお考えのことは何かありますか?
すでに取り組んでいるのですが、高校生に講師になってもらい、展覧会の関連イベントを実施しています。今後も、このように高校生に活躍してもらえるような場を設けていけたらと考えています。

<リンク>
みやざきアートセンター
http://miyazaki-ac.com

平成30年2月7日(水)~8日(木)、「自然体験施設ネットワーク冬期プログラム研修会」に参加しました。
九州各県の自然体験施設スタッフが集まり、日々の業務に関する情報の共有や交流を図る本研修会。
平成29年度となる今回は「冬季プログラム開発」をテーマに、生きものの活動が一見静かに見える冬の期間における、効果的なアクティビティ開発について参加者で検討しました。
プログラムではまず、たびら昆虫自然園の西澤正隆先生より、昆虫の冬の過ごし方について情報提供をいただきました。
冬ならではの自然観察の利点について、フィールドの面白さを交えて解説していただきました。
続いて諏訪の池ビジターセンターが誇る天体望遠鏡を使って、星の観察を体験。
実際の観察会での留意点などを詳しくお聞きすることができました。
以下写真は雲仙諏訪の池ビジターセンターにご提供いただきました。
研修2日目はチームに分かれてアクティビティの検討を行いました。
フィールドでは実際に考案プログラムを体験。終始明るい声が飛び交う時間となりました。



今回の研修会を機に、九州の各施設で効果的で楽しいプログラムが続々と生まれることと思います。
ご覧いただいた皆様もぜひ、季節を問わず、最寄りの自然体験施設を訪れてみてください。
平成30年2月9日(金)、沖縄地域のESD推進ネットワーク構築を目的として、沖縄地域ESD交流会を開催しました。
ESD活動を実践されている方を始め、学校、自治体、有識者など多様な主体による交流が行われました。
琉球大学観光産業科学部の大島順子准教授を講師に、世界的なSDGsの潮流から、近年のESDの動向について詳細を講義していただきました。
ESD・SDGsの概念、特色への理解に不安のある参加者もおられましたが、詳しい講義内容に興味深く聞き入っておられました。
次に学校教育におけるユネスコスクール、ESD活動の取組紹介として
1.北谷町立北谷中学校
2.金武町立中川小学校
3.KBC学園未来高等学校
以上3校が、それぞれの地域、学校でどのようなESDを実践しているかについて、情報提供が行われました。
交流会の締めくくりとして、「地域と学校が連携して活動するために必要なものは何か?」をテーマに意見交換ワークショップを行いました。
ご参加の皆さんからは、日頃のESD実践への不安が具体的に報告され、また支援のあり方、要望について活発な議論がなされました。
議論を経て、各主体がどのような役割を沖縄地域のESD活発化の為に果たしていけば良いのか、アイデアの共有を行いました。
ESDの要素が豊富な沖縄県において、各々がどのように持続可能な地域づくりについて考えるべきか。
ご参加いただいた各主体の皆様にとっての大きなヒントとなる交流会となりました。



平成30年1月23日(火)、平成29年度第2回ESD教育人材育成事業研修会が長崎県対馬市にて開催されました。本事業はESDのカリキュラム作成や学校での実践、およびESDネットワークの構築等を目的に、長崎県とNPO法人環境カウンセリング協会長崎が協働で取り組んでいる事業です。
当日は、対馬市立厳原北小学校を会場に、小中学校、高等学校での8つの実践発表が行われ、先生方を中心に学校教育関係者、行政関係者が参加し、今年度の取組内容や成果等の共有を行いました。

・水産業の未来(小学校)
・小中併設校としての実践~「対馬のみりょくを体験しよう」(小学校)
・小中併設校としての実践~「国境地域学」(中学校)
・対馬しいたけのよさをPRしよう!(小学校)
・身近な歴史や文化財から対馬の未来を考えよう(小学校)
・ツシマヤマネコをPRしよう(小学校)
・海岸漂着ゴミから対馬の環境保全について考えよう(小学校)
・「ESD対馬学」による学習効果に関する考察(高校)
対馬には国の天然記念物に指定されているツシマヤマネコをはじめ、希少な動植物が多数生息していますが、そのような自然や動植物、文化、歴史など身近な題材をテーマとしたESD教育の取組が進められています。
子どもたちの意識や行動の変容を図る工夫も随所に見られ、学習前後の日記やウェビング図の比較などをとおして、テーマに対する理解の深まりや行動する意欲が増進していることがわかります。
これからも、対馬市でのESD教育に注目していきたいと思います。
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