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EPO九州インタビュー:北九州環境ビジネス推進会(KICS) 松尾康志さん

これまで九州地方環境パートナーシップオフィスでは、多くの九州・沖縄地域の活動団体の皆様と協働するとともに、オフィスとしてパートナーシップを基礎とした中間支援を行ってまいりました。

今回はその中から、「令和2年度・令和3年度環境で地方を元気にする地域循環共生圏づくりプラットフォーム事業」の採択団体として活動された、北九州環境ビジネス推進会の松尾康志さんに、最近のご活動や今後の展望についてお伺いしました。

●ご参考
KICS 北九州環境ビジネス推進会
http://kics-web.jp/

環境省ローカルSDGs -地域循環共生圏づくり プラットフォーム- | 活動団体(令和2年度採択団体)の紹介 - つながる
http://chiikijunkan.env.go.jp/tsunagaru/chiiki_ichiran_r2/

 

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 【松尾氏プロフィール】
 松尾 康志 (まつお やすし)
 株式会社ウェルクリエイト 代表取締役会長
 環境ビジネス推進会(KICS) 代表幹事  ほか

 長年勤務した百貨店を退職後、平成12年よりリサイクル事業に転身。
 以来、環境未来都市北九州の環境ビジネスを牽引する存在として活躍。
 地域循環共生圏プラットフォーム事業での活動のほか、受賞歴・環境関連補助事業の採択多数。

 

1、 地域循環共生圏PF事業後で、地域の将来像、地域資源の捉え方、地域課題に対する打ち手の考え方に、変化はありましたか?

松尾

KICSは今年で創立25周年を迎えます。25年の活動の中で世の中がずいぶん変わったと感じており、大量生産大量消費大量廃棄の時代からリサイクル経済に変わり、さらに循環経済社会へと変遷していくのを見てきました。

長い活動のなかで、このままでいいのかという声が出てきたことから、PF事業を申請しました。PF事業では並行して北九州循環経済研究会を昨年まで15回開催し、延べ500名近い参加者を集めることができました。循環経済社会となっていくなかで、北九州ならではのものを作っていくことがKICSのテーマであり、PF事業のテーマでもありました。

PF事業の運営は大変でしたが、産官学に金融機関も加わった会であったため、注目を集めるPFになりました。

 

2、 地域プラットフォームで新たに創出した事業などはありますか?

松尾

PF事業を経て、「北九州循環経済ビジョン推進協議会」(以下、ビジョン推進協議会)を6月30日に立ち上げました。個々の意識の変化はつかみづらいですが、環境省の事業が終わった後も後継協議会で様々な意見交流を行っているところです。

ビジョン推進協議会立ち上げとともに、具体的な事業を実現する分科会の設置も行なっています。

PF事業ではKICSで事務局を担っていましたが、ビジョン推進協議会は北九州市環境局環境イノベーション支援課とKICSが協働で事務局を運営しています。市役所の人員が運営に参画しており、行政とは連携した関係を築いています。

 

3、行政との連携が特徴ですが、市とのコミュニケーションの工夫はありますか。

松尾

行政は縦割りで動きますが、それは当たり前のことで、割り切るしかないと思っています。北九州市では環境局の仕事にSDGsや地方創生、農林の部門があり、それぞれが比較的連携しているのでありがたく思います。

また、北九州循環経済協議会では次の協議会の立ち上げを見据え、市役所の各部署を持ち回りでスピーカーとして招聘していたので、そういった繋がりも作っていました。

横の連携が強いので、事業者にはビジョン推進協議会を有効に使ってもらいたいですね。

 

4、 現在、PF事業に取り組んでいる団体や、これから取組む団体へ共生圏づくりのポイントや活動のアドバイスをするとしたらどんなことがありますか?

松尾

いろいろと他団体の情報を見ることができるので、しっかりと参考することをおすすめします。単に真似するのではなく、参考事例として見ていくことが重要です。

北九州はモノづくりの土地なのでリサイクル産業が集積してきた経緯があり、今はモノからコト、コトからヒトに変化してきた。北九州独自のモノコトづくり、ヒトでは市民力づくりを考えながら、北九州型の循環経済を創ろう、というのが掲げているビジョンです。

他団体もそれぞれの地域の独自性があるはずですので、それぞれの地域性を見つつ、事例を参考にしつつ、独自で自由な取り組みが必要なのではと思っています。

 

(2023年1月30日 福岡県北九州市にてインタビュー実施)

環境省 九州地方環境パートナーシップオフィス 
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