epohedimg003

繋げよう九州!広げようEPOの輪!!インタビュー 北九州ESD協議会 三隅 佳子さん

今回インタビューしたのは、北九州ESD協議会副代表 三隅佳子さん。

北九州ESD協議会は、教育機関・市民団体・企業・行政などから構成されたESD促進のためのネットワーク組織です。三隅さんは、北九州ESD協議会の副代表として、ESD活動の推進に長年にわたり取り組まれています。
今回はこれからのESD推進や地域での展開について、お話いただきました。

お話を伺った三隅さん(左)とEPO九州スタッフ

 

 

○ESDの原点、お母さんの発想がスタート

1950年代後半から60年代の北九州の公害問題に対して最初に声を上げたのは、子どもの健康を心配した母親たちの市民運動でした。「青空が欲しい」というスローガンを掲げ、企業や行政を巻き込んだ運動を起こし、公害克服に導いた経験があります。本当に重要なことであれば、市民が発言し、行動しても大丈夫、という想いがあります。煤煙でくもった空、濁った水道水、泳げない海、これらの問題を解決して安心して暮らせる社会をつくりたい、というのはお母さんの発想なんです。そのお母さんの発想に、企業も行政も大学も賛同した。その経験がいまの北九州での市民主体によるESDの活動につながっています。


○ESD最終年をふりかえって

2014年11月のESD世界会議に向けて市民提言をまとめることになりました。まず、「持続可能な未来のためのミーティングin北九州」を開催し、九州・沖縄地域においてESDを担ってきた団体と意見交換を行い、九州全体のESDに関する取組を集約し、『九州アクション』という冊子を作成しました。つづいて「国連ESDの10年締めくくり会合 in 九州」を開催し、2015年以降のESDの推進について宣言と提言をまとめました。8月に東京の国連大学で「ESDの10年・地球市民会議2014」が開催され、私もパネリストの一人として登壇し、ジェンダーや女性のエンパワーメントの視点から持続可能な社会について発表しました。また、会議ではこの10年間の実践地域における経験をまとめ、成果と課題を共有しました。提言には九州・沖縄地域での成果や想いを反映させました。
_2.jpg

九州アクション(表紙)


○ESDの「見える化」

RCE(※)認定地域である北九州市は、ESDの推進に向けて市民が主体となって取組んできましたが、まだまだ、地域での普及啓発が必要です。その中で一番重要なのが、ESDの「見える化」です。その「鍵」は人です。ESDは分野が多岐にわたっているため見えにくく、また、日本のESDは環境中心に取組まれていますが、ESD=環境ではありません。環境は入口としてはわかりやすく重要ですが、環境・経済・社会のバランスを考えた持続可能な社会づくりのための取組がESDなのです。ESDの「見える化」のために「環境ミュージカル」などの取組もありますが、そのように新しく、柔軟な発想で、ESDを考えることが、若い世代へのアピールにつながると思います。


※RCE:Regional Centre of Expertise on Education for Sustainable Developmentの略で、ESDを推進するしくみとして国連大学が認定する「地域拠点」です。北九州市は2006年にRCEに認定されました。国内では6地域(仙台広域圏、横浜、中部、兵庫・神戸、岡山、北九州)が認定されています。


○地域におけるESDの推進

地域全体でESDを推進していくためには、地域と学校が連携して取組むことが重要です。そのためには地域の各主体をつなぎ、コーディネートを行う地域協議会のような仕組みづくりが欠かせません。また、学校はもちろん大事ですが、ESDの対象となるものは学校教育だけではありません。大人、すなわち社会教育も含めた幅広い取組を進めていくことが、ESDを地域に根付かせていくためには必要です。


○ESD世界会議への参加

11月4日~7日に岡山市で開催されたグローバルRCE会議に出席し、分科会や全体会に参加したほか、「RCE北九州の9年間の取組」の発表を行いました。また最終日の公開イベント「未来へつなごう!おかやまふれあい広場」で、北九州市の参加者全員がステージに登壇し、RCE北九州のアピールをしました。

11月10日~12日にはESDに関するユネスコ世界会議が愛知・名古屋で開催されました。世界会議と平行して行われた併催イベントにおいて、ユースチームによるカンボジアや藍島プロジェクトについての発表が行われました。また、併催セミナーではRCE北九州の取組を発表し、閉会のまとめを行いました。

岡山および愛知・名古屋での会議に参加し、世界の動きを肌で感じ、視野を広げた参加者の今後の活動が、持続可能な北九州のまちづくりに結実することを期待しています。

昨年のESD世界会議では、「あいち・なごや宣言」が採択されたとともに、「国連ESDの10年」の後継プログラムとして、GAP(グローバル・アクション・プログラム)が正式発表されましたが、これはセカンドステージのキックオフ宣言です。これからも多様なステークホルダーと連携しながら、北九州らしい市民主体によるESD推進に取組みたいと思います。

 

北九州ESD協議会:http://www.k-esd.jp/

 

インタビューを終えて:
今回お話を伺った三隅さん。昨年度はインタビューの他にも、ESD推進の様々な場でお会いする機会がありました。そのいつも活動的で前向きな姿が印象に残っています。
EPO九州では今後も地域の団体・方々とともにESDの普及と推進に向け、活動してまいります。

(平成27年3月インタビュー)

Default Image
2019年01月10日

九州・沖縄各県の環境政策情報(1月上旬)…

1月上旬の九州・沖縄各県の環境政策情報の一覧です。…
2019年01月05日

第28回くまもと環境賞募集

「くまもと環境賞」は、熊本県環境基本条例に基づいて、平成3年度に創設しました。より豊かな環境の保全・…
2018年12月26日

九州・沖縄各県の環境政策情報(…

12月下旬の九州・沖縄各県の環境政策情報の一覧です。…
2018年12月14日

九州・沖縄各県の環境政策情報(…

12月上旬の九州・沖縄各県の環境政策情報の一覧です。…
2018年12月14日

【参加募集】第5回地球温暖化に…

12月2日からポーランドで開催されている国連気候変動枠組条約第24回締約国会議(COP24)をテーマ…