EPO九州では、ESDの考え方を実践する拠点としてビジターセンターを位置づけ、昨年度に続き、九州管内の環境省ビジターセンター等の皆さんにお集まりいただき、11月28日(月)に、阿蘇草原保全活動センター草原学習館で意見交換会を開催しました。
前半は、九十九島ビジターセンターによる事前アンケートをもとにビジター(来訪者)への情報発信や活動への参加呼びかけについてグループで意見交換しました。チラシなどでの情報発信に加えSNSを活用した取組も紹介され、ビジターセンター間での発信連携についても話題が広がりました。また、「九州での連携した取組」の視点から、スタンプラリー企画のアイディアをもとに連携した取組について情報交換し、各ビジターセンターの特徴やネットワークについて意見交換が進みました。
後半は、阿蘇火山博物館館長 池辺 伸一郎氏より「阿蘇地域における熊本地震からの復興と国立公園のブランド化におけるビジターセンターの役割について」と題し、復興に関する取組や、災害時の博物館やビジターセンターの役割について話題提供がありました。続いて、九州地方環境事務所国立公園課から「国立公園満喫プロジェクト」についてその取組を紹介いただき、2020年に向けて外国人観光客の受入れや国立公園の魅力発信、地域と連携した取組について意見交換しました。「阿蘇火山博物館館長 池辺 伸一郎氏」
また、協働取組による地域活性化の事例として、NPO法人グリーンシティ福岡 福島 優氏より「九州自然歩道フォーラムの活動紹介」も行われ、国立公園内にもルートがある自然歩道の活動や現状について理解を深めました。「NPO法人グリーンシティ福岡 福島 優氏」
2日目は、宿舎となった“波野やすらぎ交流館”(阿蘇市波野)の館長 望月 克哉氏から、熊本地震での体験談や施設としての対応を拝聴。避難者受け入れ、食事の提供や物流対応など、声を掛け合うこと、ともかく動くことが地域住民と交流館の繋がりを強くしたことが伝えられました。
「波野やすらぎ交流館 館長 望月 克哉氏」
また、エクスカーションとして、阿蘇在住の写真家で東海大学の講師でもある(一社)九州学び舎代表の長野 良市氏に南阿蘇の被災状況をご案内いただき、自然を案内するビジターセンターにとって、自然の恩恵と共にリスクを市民と共有する大切さが示されました。
「エクスカーションを案内いただく(一社)九州学び舎代表の長野 良市氏」


持続可能な社会づくりにむけた人材育成とネットワーク形成が注目を集めています。ESDが教育にとどまらず、持続的な地域社会のあらゆる活動(Everything)を含むことで、自然と人がつながる場としてのビジターセンターや体験拠点の役割がますます重要になるといえます。


