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【開催レポート】「ネイチャーポジティブ社会を九州の地から」シンポジウム

 福岡県北九州市にて、国際生物多様性の日である5 月22 日に、ネイチャーポジティブ経済に関する最新の動向を知り、その象徴ともなる自然共生サイトの活動(生物多様性増進活動)を推進していくためのシンポジウムを開催しました。
自然の再生産力が豊かであり、ネイチャーポジティブ実現にとって大きなポテンシャルを有する九州の地にて多くの関係者が集い、議論と情報交換を行うことで、九州の地からネイチャーポジティブの実現を目指すべく、自然共生サイトの登録団体や、企業、行政、研究機関など多くの皆様にご参加いただきました。

 

国際生物多様性の日記念/地域生物多様性増進法施行記念

「ネイチャーポジティブ社会を九州の地から」シンポジウム

 

主催:環境省九州地方環境事務所
共催:北九州市

 

 開催日

令和7年5月22 日(木)12:30~17:30

 

開催場所

北九州いのちのたび博物館 ガイド館(〒805-0071 福岡県北九州市八幡東区東田2丁目4−1)

 

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いのちのたび博物館は、太古からの生きものの進化や、現在の地球上にすんでいる多様な生きものを豊富な実物資料によって紹介しています。
今回のネイチャーポジティブシンポジウムの舞台として多大なるご協力をいただきました。

 

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山や湖、川を作ったとして伝承されている巨人「だいだらぼっち」をモチーフに、地球のポジティブな未来を抱きしめて見守り続けるネイチャーポジティブのイメージキャラクター「だいだらポジー」も来館!

 

プログラム

 

第1部 「ネイチャーポジティブ社会を九州の地から」シンポジウム

 ■開会挨拶 

 ・九州地方環境事務所 則久雅司 所長

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シンポジウムの開催にあたり、九州地方環境事務所の則久所長から主催者挨拶が行われました。

 

・浅尾 慶一郎 環境大臣 ビデオメッセージ

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朝尾大臣からのビデオメッセージでは、 今回のシンポジウムが実践者どうしによる共有の機会となることや、開催地である北九州市の取組への期待が話されました。

 

■環境省からの報告事項「ネイチャーポジティブ・自然共生サイトを巡る施策の最新動向」

環境省 自然環境局 自然環境計画課 番匠 克二 課長

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環境省からの報告として、自然共生サイトに関する概要の振り返りとともに、生物多様性保全のための最新の制度やツールが紹介されました。
また、ネイチャーポジティブを取り巻く国際的な潮流についても情報提供がありました。

 

■講演 北九州市 武内和久 市長 「北九州市の生物多様性戦略~アーバンネイチャー北九州~」

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今回のシンポジウム開催地である北九州市からは武内市長が登壇され、北九州市の魅力を大いにふまえつつ、市が目指す都市と自然の共生モデル「アーバンネイチャー北九州」を打ち出されました。
国際生物多様性の日であるまさにこの日、北九州市はネイチャーポジティブ宣言を行っています。

 

■基調講演「ネイチャーポジティブ社会への移行に向けて、世界の動向と企業の取り組み」

東北大学グリーン未来創造機構・大学院生命科学研究科 藤田 香 教授 

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東北大学の教授であり、日経BP 日経ESG編集 シニアエディターとしてもご活躍されている藤田香先生より、基調講演として企業等がネイチャーポジティブに取り組む意義と、生物多様性保全がビジネス機会となっている現状についてお話しいただきました。
また、様々な企業の実践や地域発の取り組みよる地域価値の向上について具体的な事例が紹介されました。

 

■パネルディスカッション

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西南学院大学法学部 勢一 智子 教授(ファシリテーター)

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 講演ののち、九州の様々な地域・フィールドで自然共生サイトに認定され、活動する実践者によるパネルディスカッションを行いました。

 

山川町漁業協同組合 川畑友和 理事

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鹿児島県指宿市の山川町で活動する川畑氏は、アマモ場の保全と再生に取り組む漁師として、地域内の先輩漁師さんと対話をしながら持続的な漁業のあり方に向き合っています。 

 

田島山業株式会社 田島 信太郎 代表取締役

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田島氏は林業者として適正な間伐林を維持しつつ、企業等とも連携しながら、憩いや環境教育、レクリエーションの場、J-クレジット創出地としての森づくりを実践されています。

 

公益財団法人イオン環境財団 山本百合子専務理事

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イオン環境財団では、 宮崎県綾町の年より町有林伐採跡地を 「綾町イオンの森」として植樹を行っており、これによって隣接した日向夏畑に実りと希少な生態系が保全されている環境をもたらしてきました。

 

KMバイオロジクス株式会社 永田 孝士 総務部長

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KMバイオロジクスの菊地研究所に面する「くまもとこぼれびの森」では、里地里山といった二次的な自然環境に特徴的な生態系が保全されており、レッドリスト掲載の気象な動植物が生息・生育しています。

 

肥後銀行株式会社 大野 隆 地域振興部長

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肥後銀行では、人吉・球磨地方の流域治水と湿地保全を組み合わせた活動や、高校生と連携したアマモ場の再生など複数の生物多様性保全に関するプロジェクトを実行しています。

 

環境省 自然環境局 自然環境計画課 番匠 克二 課長

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それぞれの実践状況をふまえ、環境省からもコメントが寄せられています。 

 

第2部 自然共生サイト交流会

■開会

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第2部は会場のレイアウトを変更して、参加者間の交流をメインとする和やかな場として開始しました。

 

・自然共生サイト参加者ピッチトーク

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ピッチトークではこの日参加した自然共生サイト認定団体が次々に登場し、各地域での実践を紹介します。 

 

・交流会

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 後半はフリーの意見交換、情報交換の時間となりました。あちこちで名刺交換が行われ、意気投合の声があがります。

 

■閉会挨拶

北九州市環境局総務政策部ネイチャーポジティブ推進課 平井 良知 課長 

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 あっという間の第2部が終わり、最後に北九州市のネイチャーポジティブ推進課の平井課長より締めのご挨拶がありました。

 

エクスカーション(自然共生サイト見学会)

日 時:5月23日(金) 午前

場 所:響灘ビオトープ(自然共生サイト)

    福岡県北九州市若松区響町1丁目126−1

 

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大盛況のシンポジウムから一夜明け、北九州市の自然共生サイトである「響灘ビオトープ」にて見学会を実施しました。 

 

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フィールドに出る前に響灘ビオトープの安枝園長による事前レクチャー。自然共生サイトの取り組みのほか、ビオトープで見ることができる希少生物についても教えていただきました。

 

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園内は広く、草原や湿地など多様な自然環境となっています。遠景に風力発電機や工場が見えるなか、全身で自然を体感できる不思議なロケーションです。

 

こうして、2日間のシンポジウムと見学会が終了しました。
今回の機会が参加された皆さまのネイチャーポジティブネットワークの広がりや協働のきっかけになれば嬉しく思います。
今後もEPO九州は九州地方環境事務所と連携し、様々な環境パートナーシップ形成の支援を行っていきます。

 

環境省 九州地方環境パートナーシップオフィス 
EPO九州
住所:熊本市中央区花畑町4-18 
熊本市国際交流会館2F
Tel.096-312-1884 Fax.096-312-1894