「草原の里100選」は、人と自然の関わりの中、「草原の里」で培われてきた知識や技術、人々の想いを共有し、次世代へ受け継ぐことを目的に、全国草原の里市町村連絡協議会により立ち上げられました。
2022年の5月に第1回の選定地域が決定し、これまでに全国34ヶ所の里地が選定されています。今回が第2次選定となります。
設立されたばかりですが、草原に着目したコミュニティーとして全国的に展開していますので、ご関心のある地域はぜひご参加ください。
草原の里100選とは
背景
かつて日本の暮らしは、草原によって支えられてきました。
茅を使った建築物は縄文時代から使われはじめ、農耕が始まれば、物資の運搬や耕作などの使役を担った草原は、農耕用の牛馬の飼料、茅葺き屋根の材料、ワラビやセンブリなどの食物や薬草など、多くの恵みをもたらしました。また、秋の七草を愛で、盆には草花を備えるなど、豊かな心情や文化も醸成してきました。そして生活に必要な草原を維持するため、利用のルールや、山焼きや野焼きなどの技術が、日本各地で生み出され、引き継がれてきました。
しかし、高度経済成長期以降、草原は国土の1%にまで激減しています。
一方、観光資源としての価値が高く、多くの希少動植物が暮らし、さらには水源涵養や二酸化炭素の固定能力が高いなど、新たな価値が見直されています。また、草原のある里で育まれてきた「過去のものと思われていた」技術や知恵こそが、これからの持続可能な社会を実現するために欠かせないものであることが分かってきました。
全国に残る草原とその里に光を当て、人と自然の関わりの中、「草原の里」で培われてきた知識や技術、人々の想いを共有し、次世代へ受け継ぐため、「草原の里100選」を選定することとしました。
目的:草原の里が持つ価値「共創資産」を引き継ぐ
地域における草原と向き合い方は、地域から草原への働きかけと、草原からのフィードバックの繰り返しによって、経験的に紡がれてきたものです。人と自然との、長年にわたるやり取りにより、地域に蓄積された知識・意識・技術こそが草原の里が持つ価値です。この価値あるものを「共創資産」と捉えました。各地の草原の里に残る「共創資産」を日本全体で共有し、活用していくことで、次世代に希望のある自然共生型の社会をつくることが「未来に残したい草原の里100選」を選定する目的です。
選考の視点
草原の生態系と、人々が暮らす里との関係性を軸に、以下の観点から選考を行います。- 草原の自然
- 草原からのめぐみ
- 草原を維持するしくみや、価値を享受するしくみの良さ
- 共生型社会の実現に向けた波及効果(ロールモデルとしての期待)
- 草原に対する思いの強さ
詳しくは審査基準もご覧下さい。
未来に残したい草原の里100選 草原の里100選とは
http://sato.sogen-net.jp/about/


