平成26年8月6日(水)、「水の日 記念シンポジウム」が熊本ホテルキャッスルで開催されました。シンポジウムでは、熊本の地下水についての講話、地下水保全顕彰制度で認定された企業・団体の認定書交付式、そしてパネルディスカッションが行われました。
講話の講師を務められたのは村山栄一氏(熊本県環境生活部環境局長)で、「地下水を守るための制度と取組」というテーマでご講演され、熊本県の地下水保全条例や公益財団法人くまもと地下水財団の事業、県内で行われている地下水保全の取組などの紹介がありました。また、村山様はEPO九州の運営委員でもあられ、EPO九州の事業運営にあたり貴重なアドバイスをいただいております。
「地下水保全顕彰制度認定書交付式」では、地下水保全活動に積極的に取組んでいる団体への認定書の交付が行われました。地下水保全顕彰制度とは、熊本地域の企業・団体の地下水保全の具体的活動や功績等について顕彰する制度で、その取組により、ゴールド、シルバー、ブロンズの3つの賞があり、次の3団体がゴールドに輝きました。
○公益財団法人 肥後の水とみどりの愛護基金
○ソニーセミコンダクタ株式会社 熊本テクノロジーセンター
○サントリー酒類株式会社 熊本工場
パネルディスカッションでは、地下水保全顕彰制度でゴールドを受賞した3団体がパネラーとして登壇し、各団体が行っている地下水保全の取組の紹介がありました。公益財団法人 肥後の水とみどりの愛護基金では、水源涵養林の保全育成のため、阿蘇地域での広葉樹の植樹に取組むとともに、DVD『水はみんなの命』の作製を行い、地下水保全の啓発活動も積極的に行っています。ソニーセミコンダクタ株式会社 熊本テクノロジーセンターでは、「水を大量に使用する半導体事業だからこそ、水資源を守るべき」との考えのもと、地下水涵養事業に取組むとともに、地元の農産物の購入など地域に根ざした活動を行っています。サントリー酒類株式会社 熊本工場では、阿蘇の外輪山の中の国有林272haを「天然水の森 阿蘇」として水源涵養林の整備を行うとともに、小学生とその保護者を対象とした自然体験教室「森と水の学校」や小学校での出前授業「水育出張授業」などさまざまな取組を行っています。
パネルディスカッションの進行をされた篠原亮太氏(熊本県立大学名誉教授・EPO九州運営委員座長)は「環境活動を突きつめていくと人と人のつながりや人権というところに行き着く。今まで環境教育と呼んでいたものに、人とのつながりや人権をくわえたものがESD(持続可能な開発のための教育)。登壇いただいた3団体のみなさんが地域の人々と一緒に手を取りあって活動している姿は、まさにESDのお手本である」と話されました。
今回のシンポジウムをとおして、熊本がいかに水に恵まれた県であるのか、またその豊かで貴重な水を守り、未来へ引き継いでいくために、県や企業・団体がいかに努力しているのか、そして、私たちの暮らしがどれだけ自然の恵みに支えられているのか、ということにあらためて気づかされた一日でした。
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