epohedimg003

 「東北のいま」 EPO東北インターンレポート vol.1

全国8か所にある環境パートナーシップオフィス EPO。その全国のEPOがノウハウを共有したり、情報交換を行うために、

昨年度よりインターン制度が行われています。

昨年度は、関東、東北からインターンを受け入れたEPO九州。

今年度は、スタッフ 林がEPO東北へ行かせていただくことになりました。(2013年7月7日~7月14日まで)

EPO東北のスタッフのみなさん、そしてEPOちゅうごく 古川さんと宮城→岩手→青森→福島をめぐる8日間。

今の東北を知るのと同時に、東北に暮らす人々の古(いにしえ)からの営みについて理解を深める研修となりました。

130707ipponmatsu.jpg

陸前高田市の奇跡の一本松。緊急時避難マップに

書かれているように、道路標識や看板等津波が到来した高さや

を避難経路を標記したものをたくさん見かけました。

 

 

 

 

 

 

【1日目】石巻市門脇地区、女川町、大川小学校、南三陸町、気仙沼、陸前高田

EPO東北 井上さん、小山田さんに案内されながら、宮城・岩手県の沿岸部を北上していきました。

東日本大震災から約2年半。多くの地域では、積み重ねられていた「がれき」も多くは片付けられ、雑草がしげり、

地盤沈下した土地のかさ上げが始まっていました。その一方で、被災したそのままの形で残っている建物もあり、

その被害の大きさと津波の威力を実感しました。

 2013-07-07_10_03onagawa.jpg2013-07-07_13minamisanriku.jpg

女川。引き波によって倒壊したビルがそのまま残されています。南三陸。左奥の方で土地のかさ上げ、右側では堤防の建設が始まっています。

南三陸町でお話を伺ったの2013-07-07_13_04goto-san.jpgは、語り部をされている後藤一麿さんです。

※EPO東北のインタビュー企画「3.11 あの時stage 2012~そしてこれから~」 にも掲載されています。

チリ地震(1960年)も経験された後藤さん。津波の寸前、海が一気に引いて、「海の底」を見たのは2度目とのこと。ご自身も家を流され、被災された立場ですが、私たちに伝えられる言葉は自然への畏敬と未来への提言でした。

「人間は、自然が許してくれる範囲でしか生きていけない。」

人間にとっては津波は災害だけれど、自然、そして地球にとっては生理現象の一つ。

その地震や津波とともに生きてきた地域の先人の残した智恵を見直し、今回の震災の反省を活かして、復興を考えなければいい町はつくれない。震災を経験した 東北だからこそ、新たなライフスタイルを発信できる。とおっしゃっていたのが印象的です。堤防や建物等のハード面だけでなく、防災知識、非常時の判断と ネットワークの活用等、その町に暮らす人々の自然災害発生に対する意識や対応といったソフト面を共有することの重要さについても現場でお話を伺い、実感し ました。

 

 

 

 

南三陸町前の防災庁舎。

町内を回りながらお話を伺っていると、

気が付けば回りに多くの方が集まっていました。

 

 

 

2013-07-07_12_12_55sansansyotengai.jpg_2013-07-07_17_54_39kesennuma.jpg



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

南三陸。多くのお店が山側に移動し、「南三陸さんさん商店街 」として 気仙沼。撤去が決まった船。あらためて津波の威力に驚かされます。 オープンしています。うにがたっぷりのった「きらきら丼」が大人気。  

 

 

続いて訪れた気仙沼「リアス・アーク美術館」では、学芸員の山内宏泰さんにお話を伺うことができました。

「3.11 あの時stage 2012~そしてこれから~」 でもインタビューされています。

リアス・アーク美術館では、現在「東日本大震災の記録と津波の災害史」が常設展示されています。

そこに展示されているのは、震災直後から撮影してきた30,000点にも及ぶ写真の一部や被災物。

そしてその写真の下には、写真の意味することについてとても丁寧に説明されています。

全展示に共通しているのは「伝える意思と伝わる表現」。

たとえば被災した場所について、震災前の様子を丁寧に伝えていること。

そうして初めて、私たちはこの地の震災前の様子を知り、失ったものの大きさを知り、その悲しみに思いを重ねます。

そして「被災物」 という言葉。それまで大事にしてきたものが、震災後に【瓦礫(がれき)】と呼ばれることに違和感を感じ、

ここでは「被災物」と呼んでいます。

【瓦礫】:本来の意味は「①かわらと小石。破壊された建造物の破片など。②値うちのないもの、つまらないもののたとえ」。

山内さんがおっしゃっていたのは、被災した方々と被災していない私たちには埋めようもない大きな「溝」があるということ。



その大きな溝を認識しながら、それでも、ここで起きたことを「正確」に伝えたいという意思を感じる、緻密かつ丁寧、そして親切な展示。

後藤さんと同じく、東日本大震災の経験とまなびを未来へ伝え、活かしてほしいという強い願いを感じました。

  

 

「馬とともに営む新しいライフスタイル」(遠野) EPO東北インターンレポート vol.2に続きます!

 

 

【関連リンク】

南三陸さんさん商店街

リアス・アーク美術館

「3.11 あの時stage 2012~そしてこれから~」

 

 

 【昨年の研修について】

(GEOC石本さんのブログ)

EPOの目指す社会ってなあに!? ―EPO九州編vol.1      

あばぁこんね(じゃあ、おいでよ!)、水俣 ―EPO九州編vol.2   

http://www.geoc.jp/blog/archives/3981">「恋人の聖地」だけじゃない、美里町! ―EPO九州編vol.3      

「合意形成」は相手を知ることから。 ―EPO九州編vol.4       

どら、いってみんかね、「環境ボランティア会議in宮崎」 EPO九州編vol.5 

てるはの森を歩こうよ。 ―EPO九州編vol.6                   

熊本サプライズはこれにて終了 ―EPO九州編vol.7            

機会をつくること、可能性を切り拓くこと ―EPO九州番外編     


 

(EPO九州のブログ)


EPO九州 で インターンシップ!その1  

EPO九州 で インターンシップ!その2  

EPO九州 で インターンシップ  その3 ~九州環境ボランティア会議~  

EPO九州 で インターン!最終日   

Default Image
2019年12月07日

【福岡】第8回地球温暖化に関する九州カン…

第8回地球温暖化に関する九州カンファレンス~COP25の交渉結果と我が国の対応を考える~…
2019年12月05日

【募集】第29回「くまもと環境…

~第29回くまもと環境賞募集のお知らせ~…
2019年12月05日

【福岡】NPO法人グリーンシテ…

NPO法人グリーンシティ福岡から3つのイベント情報のお知らせです。 ふくおか環境活動発表会…
2019年12月05日

【募集】2020年度「ネオニコ…

一般社団法人アクト・ビヨンド・トラストからのお知らせです。…
2019年12月03日

【佐賀】環境講演会~みんなで考…

佐賀県鹿島市から、プラスチックごみに関する環境講演会のご案内です。京都府亀山市の副市長・仲山徳音氏、…