平成20年10月28日(火)10:50~11:40
授業者 熊本市水保全課 多々野主任主事、藤本主任技師

前回の篠原先生の授業から約2週間後、今度は熊本市水保全課の多々野さんと藤本さんに、「くまもとの水」や節水について伺いました。
熊本は世界的に見ても非常に豊富で良質な地下水に恵まれた地域と言われています。まず、その良質な地下水ができるまでの過程について学習しました。くまもとウォーターライフ参照)
その後、くまもとの水を含む、硬度が異なる4種類の水の飲み比べが行われました。1つ1つの水を飲みながら、子どもたちは「薬の味がする」「少し苦い」と 口々に感想を言い合い、中には「スイカの味がする」といった感想も出ました。4種すべてを飲み終わった後、「1番美味しかった水は?」と尋ねられ、子ども たちの意見は分かれましたが、それでも4番目に飲んだ「くまもとの水」に手が多く挙がりました。くまもとの水は蛇口をひねれば出てきますが、それ以外の3 種類はすべて海外の水で、お店で購入しないと飲めないミネラルウォーターでした。蛇口から美味しい地下水(ミネラルウォーター)が出てくる環境。本当に恵まれています。

しかし、第1回目の授業で触れられたとおり、熊本の地下水は今さまざまな問題を抱えています。昔と比べ、工業用や農業用として汲み上げられている地下水量 は、技術の向上や耕地面積の縮小に伴い減少しましたが、生活用水として利用する量は横ばいです。他県と比較しても、熊本では1日に1人あたりが利用する水 の量が多いと言われています。重要なかん養域である白川中流域では、企業やNPOとのパートナーシップによる地下水保全に向けた活動も行われていますが、やはり普段の生活の中での節水は非常に重要な取り組みになります。
そこで、子どもたち1人1人に、家庭や学校生活で節水に取り組んでもらおうと、節水チャレンジシートが配布されました。約3週間の間、自分が出来そうだな と思う節水活動を記入し、実践してみるためのものです。早速、それぞれのシートに具体的な節水の取り組み内容が書き込まれていきました。実践した取り組み は、11月17日の授業で報告することが決まりました。

授業を終えて、子どもたちからは、「熊本は、他の地域に比べて水を使う量が多いのが分かった。水を大切に使っている福岡県を見習いたい」「地下水が地下を進む速度が非常にゆっくりであることが分かった」「他の国の水が飲めて楽しかった」といった感想が寄せられました。
3回の授業を終えて、少しずつ水への理解が深まっているようです。学習で得たものを実践につなげるためにも、3週間の間、節水に積極的に取り組んで欲しいと思います。
次回は、サントリー株式会社九州熊本工場の見学を通して、企業の地下水保全の取り組みについて学びます。


