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佐賀市の「木になる紙」活用による地球温暖化対策

佐賀市は、地元の間伐材を使用したコピー用紙「木になる紙」を早くから導入し、市内の全庁舎・小中学校で活用してきました。
2021年には、「国民が支える森林づくり運動」推進協議会から木になる紙の使用実績に応じてCO2クレジットを無償で取得し、市のCO2排出量を削減するカーボンオフセットの取組を開始しています。
「木になる紙」は多くの自治体で導入されていますが、佐賀市では特徴的な取り組みが行われており、グリーン購入大賞・環境大臣賞受賞などの評価を獲得しています。
ここでは佐賀市の取組についてご紹介いたします。


なお、8月19日に熊本市にて開催される「第36回自治体学会くまもと大会」において、佐賀市の「木になる紙」公共調達に関する発表が行われます。
ご関心のある方は、ぜひご参加ください。

【第36回自治体学会くまもと大会開催案内】
https://www.jigaku.org/%E5%A4%A7%E4%BC%9A-%E7%B7%8F%E4%BC%9A/%E5%85%A8%E5%9B%BD%E5%A4%A7%E4%BC%9A/%E3%81%8F%E3%81%BE%E3%82%82%E3%81%A8%E5%A4%A7%E4%BC%9A-2022%E5%B9%B4/

 


木になる紙とは

「木になる紙」とは、九州森林管理局、九州・沖縄8県の県庁、製紙会社、紙の流通会社などから構成される「国民が支える森林づくり運動」推進協議会(事務局=九州森林管理局)が命名した間伐紙の商品シリーズです。
佐賀市は、九州間伐紙の「木になる紙」と佐賀県の間伐材を使用した「佐賀の森の木になる紙」の利用を推進します。

 

特長① 間伐材を原料の一部に利用 ⇒ 間伐材を資源として利用促進

  • 間伐とは、豊かな森を育てることを目的に、成長に合わせて木を間引きして、太陽光が差し込む量を調整することです。間伐することで、樹木の成長が促進されるとともに、木の根元まで太陽光が届くことにより、森林の土壌が豊かになります。
  • 間伐の促進は、森林の公益的機能の維持発揮に貢献します。
    【生物多様性保全機能】森林には多種多様な動植物が生息し、つくられた生態系を保全する機能があります。
    【土砂災害防止機能】 森林のしっかりとした根で、土砂崩れの天災等を防ぎます。
    【水源涵養機能】   雨水をゆっくりと川へ流すことにより洪水を防ぎ、水を浄化します。
    【地球環境保全機能】 成長した森林が、光合成を盛んに行うことで二酸化炭素を吸収します。

 

特長② 売上げの一部を森林所有者などに還元 ⇒ 森林づくりを支援、林業の活性化

  • 木になる紙の売り上げの一部(A4コピー用紙1箱2,500枚ごとに約50円)を間伐材を供給した森林所有者に還元する仕組みです。森林を手入れする人の支援につながり、間伐促進の後押しになります。

 

特長③ カーボン・オフセットの付加価値の利用 ⇒ 市のCO2排出量削減に貢献

  • カーボン・オフセットに使用できるCO2クレジットが付与されています。
    市が削減努力をしても、どうしても排出されてしまう二酸化炭素(CO2)を、購入により得たクレジットで相殺(オフセット)できます。

 

2011年(平成23年)「グリーン購入大賞」の大賞と環境大臣賞(最高賞)のW受賞

2011年(平成23年)に、木になる紙を全庁的(小中学校を含む)に導入した佐賀市の取組みが、「グリーン購入大賞」の大賞と環境大臣賞(最高賞)を受賞しました。
環境大臣賞(最高賞)の受賞は、全国の市町村自治体では初の快挙となりました。
  • 佐賀市の導入経過
    【2009年(平成21年)】同年4月に販売開始したコピー用紙を導入(単価契約6月~)
                これ以降、封筒(角2)の購入、フラットファイルや名刺台紙を単価契約物品として拡大導入
    【2013年(平成25年)】広報誌「市報さが」「議会だより」、公用封筒(長3・角2)の印刷用紙を「木になる紙」へ切替
  • 佐賀の森の木になる紙
    2014年(平成26年)に、コピー用紙と広報誌等の印刷用紙を地域ブランド商品「佐賀の森の木になる紙」へ切替
    ⇒地産地消の推進を図るとともに、地元の森林所有者に還元金支援を強化

 

カーボン・オフセットの取組み

2021年(令和3年)、木になる紙の使用実績に応じて、カーボン・オフセット(CO2排出量を相殺)の取組みを開始
佐賀市は木になる紙を長年にわたり使用していた実績を評価され、「国民が支える森林づくり運動」推進協議会から木になる紙の使用実績に応じて、CO2クレジットを無償で取得し、市のCO2排出量を削減する取組みを始めました。

 

2021年度(令和3年度)分のオフセット量・・・25トン(2020年度(令和2年度)購入実績相当分)
〈参考〉「25トン」分の環境価値とは?
    (例)佐賀市の「ガソリン使用料」に換算してみると「10,726リットル」の削減に相当

 

「木になる紙」のさらなる普及啓発へ
木になる紙の購入が、CO2排出量の削減につながるという「木になる紙」の付加価値を示すことで、自治体や企業における「木になる紙」の利用拡大を図ります。

 

kininarukami

 

佐賀市 間伐材を使用した「木になる紙」で地球温暖化対策
https://www.city.saga.lg.jp/main/81414.html

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