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九州環境パートナーシップオフィス「EPO九州」

オープニング・フォーラム

「九州環境パートナーシップ円卓会議」



2007年9月1日 14:00~16:00
熊本市国際交流会館 2F 交流ラウンジ



これからの九州における環境パートナーシップの推進に向け、各セクター・各県を代表するパネラーによるフォーラムを開催しました。
パネラーからは、それぞれの地域の環境問題・環境課題についての紹介をいただきながら、「パートナーシップ」についての認識や考えを示してもらいました(フリップボード方式)。そして、「EPO九州」へのメッセージをいただきました。

※本フォーラムは「EPO九州」オープニングイベントの一環として開催されました。


パネラー

岩男 周二 氏 NEC九州環境管理部生産環境チームマネージャー(熊本)

古閑 健市 氏 熊本県環境政策部環境政策課 環境立県推進室 課長補佐(熊本)

杉浦 嘉雄 氏 日本文理大学 教授(大分)

浜本 奈鼓 氏 NPO法人 くすの木自然館 専務理事(鹿児島)

原 千砂子 氏 東洋技術(株) 地域環境部長(大分)

八木 浩光 氏 財団法人 熊本市国際交流振興事業団(熊本)

山田 知代 氏 環境カウンセリング協会長崎 理事(長崎)

山口 久臣   NPO法人 コミネット協会 理事長(熊本)



フォーラム開催の概要報告
フォーラム開会にあたって、金坂国際交流会館館長より、開設祝辞ならびに会館についての紹介がなされました。

フォーラムは、5つの設問についてそれぞれのパネリストからの発言をいただきながら進行しました。一部ご紹介していきます。
最初の問いかけでは、それぞれの立場からのEPOについての理解や認識を示していただきました。

Q1.EPOって何?
古閑 : 「協働の場の環境づくり」
みんなで何かをやれるような、きっかけづくり、環境の場づくり。
いろんな活動を個別には行われているが、それを結び合わせ、つなぎあわせ、一つの動きとして作り上げていくような活動をしていただくといいと思う。

浜本 : 「中継基地(コーディネーター)」
EPO 自体が何かを作ったり、そこから発信したりするのではない。全国の中でも最も広域な範囲をカバーしているので、その範囲内でのすべての活動や情報の、あく までも中継基地として機能して欲しい。人に例えるならば、プロデューサーではなく、コーディネーターであって欲しい。

岩男 : 「地域をつなぐ人づくり」
意見交換会に参加させていただいた中で、大事だと感じたこと。EPOの場所はどこでもいいと思う。地域で活動しているそれぞれの人たちに、地域をつないで交流を深めていただく場であることが必要であると思う。

「つなぐ」「コーディネート」というEPOの大切な役割を端的にあらわしたキーワードがならびました。

続いて、それぞれのパネリストが抱くパートナーシップのイメージについての問いかけがなされました。


Q2.パートナーシップのイメージは?
原 : 「パートナーにシップ(湿布)」
パートナーにシップを貼っているイメージ。一緒に働いた後はお互いに労わり合うようなパートナーがいるといい。

八木 : 「相乗効果」
いろんなパートナーの得意分野が一緒になっていけば、新しい発見やアイディアも出てくるいし、1対1も3になる。

杉浦 : 「環境問題解決型(2割)と夢創造型(8割)という
両輪のコーディネーター」
問題解決は確かに本質ではあるが、イキイキ、ワクワクが長続きの秘訣である。夢を一緒に創って同時に分かち合うのだから、疲れない。問題解決型だと深まるかもしれないが、広がらない。パートナーシップといった場合、広がることが大事

最初の設問ででてきた「つなぐ」「コーディネート」という考え方をさらに「パートナーシップ」という切り口から整理した発言をいただきました。

次の設問は、会場参加者から出てきた大胆な質問でした。


Q3.EPOの名前を変えるならば、どんな名前がいいか?

杉浦 : 「九州環境調和から"九環調"」

浜本 : 「九州環境"まごの手"広場」 かゆいところに手が届くから。

山田 : 「へそ」 九州の中心という意味。

パネリストは困惑気味ながらもアイディアを振り絞って回答していただきました。

続いても会場からの問いかけです。

Q4.環境問題を子どもたち(意識の薄い人たち)にわかりやすく伝えるためには?

浜本 : 「人間は野生生物・温暖化は止められない・小さなことからコツコツと!・"何ができるか!何をすべきか!"を考える!考える!」
ど んな子どもに、何の時間を使って伝えるかよるが、この4つのことを手を変え品を変えて伝えている。地球には、野生生物(人間も含む)、ペット、家畜しかい ない。温暖化は止められない。どんなことが起こるかもわからないが、どんな小さなことでも続け、活動することが大事。そして、考えることが大事。考えるこ とで、必然的に行動につながる。

山田 : 「地域力+目に見えるもの(結果)」
地域の団結力と実際に目に見える活動があれば、子どもたちも実際に参加して、結果も見えてくるのではないかと思う。

杉浦 : 「毎日のくらしでできる環境作戦(ワークショップ)、夢創造型(ワークショップ)、自然学校とのワークショップ」
わ かりやすい本は多く出ているが、知識は残らない。学校の中で環境作戦を発表し合ったり、知恵を出し合い実行する。どうせやるのであれば、校庭の隅でビオ トープをつくるなど、夢創造型のものがよい。ただ、学校だけでは限界があるので、自然学校に協力していただく。自然体験が増えると、生活体験も豊かにな り、実感や自信が湧いてくる。感動を分かち合える体験ができる。 また、自己否定の子が自己肯定の方向に向かうというデータもある。 その他、NPOの人 に講師にワークショップの講師としてきてもらう。ただ、なかなか予算化しにくいという面で、学校の中に入るには壁がある。

岩男 : 「自ら考え、大人に説明」
大 人を教育する。環境に関する知識や体験については、今の子どもの方がよっぽど恵まれている。教科書の内容はかなり専門的であり、ただ教えるだけでなく、自 ら考えるワークショップなどが効果的であると思う。例えば、地域の大人を集めて、「自分の将来のために、大人はこういう風にやってください」と提案するな ど。ゼヴァン・スズキのように、子どもたちが自ら考え、行動するというような活動がいいと思う。

原 : 「米のとぎ汁で茶碗を洗う。ウエスの使い方。"生活場面の体験"」
子どもたちの生活体験が希薄になっている。体験できる場面が増えるといいと思う。

古閑 : 「体験、インセンティブ」
学 校版ISOという取り組みを県下全域で実施していただいている。節水、節電、紙のリサイクルなどを宣言してもらい、実行するということをやってもらってい る。学校での活動内容を家庭の中でも保護者と一緒にしていただき、保護者の方にも理解をしていただかないとなかなか進まない。また、小学校5年生を対象に エコセミナーとして水俣に視察に行っているが、そういった体験を通して、子どもたちには環境についての理解を深めてもらうのが大事だと思う。エコロジスト リーダー養成など体験学習指導者の方々の育成も同時に行っている。人のためだけでなく自分にとっても何かメリットがないと長続きしない。自分の行いが自分 にどう跳ね返ってくるのか、自分にとって大切なことなんだということがわかることが大切であると思う。

パネリストの経験や実践から具体的な提案や事例が出されました。

最後に、これからのEPO九州に期待することについて尋ねました。
Q5.EPOに期待することは?

浜本 : 「公平さ」
EPO 九州がカバーするエリアは、海域まで含まれ、非常に広範囲である。この広範囲のエリア内では、海があるので、なかなか行き来は難しい。例えインターネット を利用して情報公開をしても、情報の共有が難しいという問題点がある。情報共有や運営などについて、常に公平さを期待したい。

山田 : 「110番」
環境で困ったらここに、知りたかったらここにという風に、ここに問い合わせれば解決できるという場所であって欲しい。

岩男 : 「環境省にしかできない環境パートナーシップ。県と県、企業とNPO」
今まであまりつながりがなかったところ同士をつなぐということを期待する。環境省だからできるパートナーシップを期待する。

原 : 「仕事、就職としてのEPO コーディネート」
志だけ高くて、自分の存在自身を誰かが支えているのはちょっと違う。若い人がちゃんと環境の仕事をしながら、それで食べていけるようなコーディネートをお願いしたい。

杉浦 : 「夢の創造と分かち合い」
今はまだ各セクターに緊張関係があるので、環境問題解決型(2割)と夢創造型(8割)という両輪のコーディネーターで、団体同士の信頼関係を築くための中継地点となっていただきたい。

コーディネート機能が発揮されるための大切な要素についての発言が続きました。

会場からの質問も交えながら、活発な意見交換が行われ、あっという間に2時間が過ぎました。

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