epohedimg001

熊本県沿岸域再生官民連携フォーラム設立総会が開催されました

P1250619

 

熊本県沿岸域再生官民連携フォーラム(以下「熊本フォーラム」という。)の設立総会が開催されました。平成29年12月1日(金)、熊本テルサで170名の参加により、盛大に執り行われました。

 かつての有明海や八代海は「豊穣の海」と呼ばれるほどにすぐれた水質と豊かな漁場として有名でした。今では想像できないことですが、半世紀前には多くの海水浴客が押し寄せて旅館や露店が賑わい、アサリが掘れば掘るほど獲れ、観光イカ籠漁で賑わうほど大量にイカが獲れた時代がありました。しかし、様々なことが原因となって海域の水質が悪化し、それに伴い漁獲高が低迷していきました。平成14年には、有明海などの環境保全や漁業振興を目的とした特別措置法が制定され、国や県、大学などの研究機関などが海域の再生に取り組んできました。

 熊本フォーラムは、このことを踏まえながら、新たな視点での再生を目指しています。有明海や八代海のうち、熊本県沿岸域を対象に官と民が連携して再生に取り組むというものです。特別措置法が目的とする「環境保全」や「漁業振興」に加えて、「防災対策と沿岸生態系」や「沿岸地域の活性化」をも目標にしています。沿岸生態系の保全と調和した防災対策と地域の特性を踏まえた活性化は、これからの再生を考える上で、重要な視点と言えます。

 総会では、企画運営委員長である滝川清先生(熊本大学名誉教授)の開会挨拶、熊本県環境生活部の田中部長挨拶に続いて、九州地方環境事務所の岡本所長と熊本県議会有明海・八代海再生及び地球温暖化対策特別委員会の坂田委員長による来賓挨拶がありました。

 総会では元熊本大学学長の崎元達郎先生が議長を務められました。

 その後、東京湾再生官民連携フォーラム大感謝祭PTの木村尚さんが、「アマモ場再生から東京湾再生官民連携フォーラムへ」という演題で特別講演をされました。木村さんは海の生き物の専門家であって、自らの体験を通して、みんなで取り組むことの大切さ、行動に移すことの大切さなどをお話しされました。

 木村さんをご存じの方は多いかと思われます。全国各地での海の再生に関わられ、日本テレビの「THE鉄腕ダッシュ」のDASH海岸にレギュラー出演されています。

 東京湾再生官民連携フォーラムは、平成25年11月に設立されました。多くの課題を抱える東京湾の再生に関心を持つ方々が集まり、9つのプロジェクトチームを設置し、積極的な活動を展開されています。本年10月に横浜市で開催された大感謝祭には9万8千人の参加者がありました。熊本フォーラムは、そのノウハウを活かすために、東京湾再生官民連携フォーラムの来生新議長と古川恵太モニタリングPT長を顧問に迎えました。お二人による様々なアドバイスは、熊本県沿岸域の再生の成果につながるものと期待されています。

 多くの方々に有明海や八代海の現状を知っていただく必要があります。どのような状況にあるのかを知り、再生するにはどうすれば良いのかを一緒になって考えていただければ幸いに思います。

 熊本フォーラムに関する情報は、ホームページ「http://www.kumamoto-forum.com/」で発信されます。
Tags:
kyushumizuforum ss
2017年12月05日

【お知らせ】「九州水フォーラム2017」…

水は、天からの恵みを受け、森や川、地下水を通じて海まで流れ、再び天につながる循環を持っています。水循環の背景には、自然の力に加え、地域の人や技術があり、そうした人の営みと技術を後世に伝えていくことが必…
2017年12月02日

熊本県沿岸域再生官民連携フォー…

熊本県沿岸域再生官民連携フォーラム(以下「熊本フォーラム」という。)の設立総会が開催されました。平成…
2017年11月10日

【お知らせ】「熊本県沿岸域再生…

近年、豊かな漁場として有名な有明海や八代海の水質の悪化などにより、漁業への影響が見られるようになりま…
2017年11月08日

【募集】自然資源を活かすエコツ…

環境省では、「国立公園満喫プロジェクト」の先導的役割を果たす8つの国立公園をはじめとする自然公園地域…
2017年10月20日

【開催案内】公開セミナー「気候…

10月22日(日)に福岡市で公開セミナー「気候変動による生活への影響」(九州地方環境事務所及び福岡市…